島根県松江市の小児歯科に特化した歯科医院
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このページの内容は、医療法人かわはら矯正歯科・小児歯科で配布している「お口の健康の話 - シーラント」の内容を再編集したものです。

ブラケットって何?
矯正している人の歯には金属や透明なものが付いているけど、どんな種類があるの?

この装置のことを「ブラケット」と呼んでいます。

このブラケットには信じられないほど(本当に!!)たくさんの種類があります。

まず、付ける歯自体の違いによってブラケットの形が異なっています。

前歯、犬歯、臼歯、上の歯、下の歯、左右の違いなど部位によって
それぞれ異なった形態のブラケットが必要となるわけです。

次に、材質によって異なります。

「メタルブラケット(金属ブラケット)」と、
セラミックやプラスチックを使った目立ちにくい「クリアブラケット」に大別されます。

このメタルブラケットも、
たとえば右の写真の左のブラケットのように

比較的単純な形態のものから、
右のように曲線を多用したものなど

同じ部位でもいろいろな種類があります。

またクリアブラケットにも、

左のように
均一の材質で出来ているものや、

右のように
中央の溝に金属を組み込んですべりを良くしているものがあります。

また歯に装着する位置によっても、

外から見える「唇側ブラケット」と
外から見えない内側に装着する「舌側ブラケット(リンガルブラケット)」とに種類が分かれています。

この「舌側ブラケット」にもいろいろ種類があります。

たとえば右の写真のブラケットは
左右とも同じ会社が作成した「リンガルブラケット」ですが、
従来型のものと新しい型のものでは大きさ、形態がこんなにも異なっています。

この二つは形態以外にも規格自体まったく異なっています。

さて、これらブラケットを良く観察していただくと、

中央部を横断する溝があります。
この溝の幅によっても種類が異なります。

さらにこの溝には
(歯を目標とする位置に3次元的に動かすことができるように)ブラケットの基底面に対して
決まった角度が組み込まれています。

この角度も治療するシステム(治療法)によって異なっていますので、
それに合わせたブラケットが必要となります。

さらに、同じシステムでも

歯を抜いた場合と抜かなかった場合では目標とする歯の傾きが異なりますので、
違った規格のブラッケットを用意しているシステムもあります。

さらに先生によっては、自分独自の角度と厚みを指定して作成した
「オーダーブラケット」を使用されている方もおられます。

そのほか、
縦穴があるものや、横の溝に蓋がついて溝が筒状になったものなど
その種類は数え切れません。

これらの違いから、外見は同じように見えても、
当然、その治療方法・治療手順が異なってきます。

脱落したからといって
適当なものを代用するというわけには、なかなかいかないのです。